モラハラは離婚に強い弁護士に相談を!メリットや費用などを解説

家庭内で行われるモラハラは外から見えにくく、周囲の人に理解してもらえなかったり、証拠がなかったりして、ひとりで悩んでいる方も多くいらっしゃいます。
配偶者のモラハラは、離婚だけでなく慰謝料請求も認められる可能性がありますので、ご自身を守るためにも、まずは弁護士に相談してみましょう。
この記事では、配偶者のモラハラを理由に離婚を検討されている方に向けて、弁護士に依頼するメリットや弁護士費用の相場、費用を抑える方法、モラハラ問題に強い弁護士の選び方等について解説していきます。
目次
モラハラで離婚する場合は弁護士をつけるべき?
モラハラで離婚したい場合には、なるべく弁護士に依頼することをおすすめします。
なぜなら、モラハラをする夫や妻には、一般的な価値観や話し合いのルールが通用しないことが多いからです。
感情的な反応や理不尽な要求を繰り返されると、離婚の話し合いが進まず、成立が難しくなります。
また、長期間に及ぶモラハラを受けていると、自信を失ったり、配偶者の顔色をうかがう生活が定着していたりするため、対等な交渉が難しいケースも多いです。弁護士の介入によって、相手方との力関係を改善する必要があるでしょう。
モラハラ離婚で弁護士に依頼する4つのメリット
モラハラをする配偶者との離婚で、弁護士に依頼する主なメリットは以下のとおりです。
- モラハラ夫・妻との話し合いを任せられる
- 離婚や慰謝料請求の手続きを任せられる
- 有利な条件で離婚ができる
- 別居中の生活費を請求できる
これらのメリットについて、次項より解説します。
モラハラ夫・妻との話し合いを任せられる
弁護士に依頼して、モラハラ夫や妻との話し合いを任せることができます。
モラハラ夫や妻との話し合いは、
- モラハラ夫や妻はモラハラ行為をしているという自覚がなく、離婚や慰謝料請求を拒否する
- モラハラ被害者が相手に対して恐怖を感じていて、自ら交渉するのが難しい
- モラハラ夫や妻の言動に誘導され、話し合いがうまく進まない
などの理由から思うように進まないことが多いですが、弁護士に依頼することで、相手との話し合いを有利に進めてもらえる可能性が高まります。
離婚や慰謝料請求の手続きを任せられる
弁護士に依頼すると、離婚請求や慰謝料請求といった手続きを一任することができます。
配偶者のモラハラを理由に離婚や慰謝料を請求する場合、相手が話し合いで合意してくれなければ、調停や裁判に発展する可能性があります。
とくに裁判では、配偶者のモラハラが不法行為にあたることを被害者側で立証しなければならず、手続きや証拠集めなど大きな負担となります。
弁護士であれば、モラハラの証拠集めから裁判などの手続きまで、円滑・迅速に対応できるので、ご自身の負担を軽減できる可能性があります。
有利な条件で離婚ができる
弁護士に依頼すると、自分で交渉するよりも有利な条件で離婚できる可能性が高いです。
モラハラをしていた配偶者は、離婚時に「慰謝料は払わない」「養育費は発生しない」など、法的な根拠のない主張をしてくることが多いです。
自分で交渉していると、明らかに理不尽な主張をされても、根負けしてしまい、請求を続けるのが難しくなってしまうことが多いです。
弁護士であれば、相手の主張が妥当であるかを冷静に検証し、必要に応じて反論しながら交渉を行うことが可能です。
そのため、慰謝料や婚姻費用、財産分与、年金分割、親権、養育費など、離婚条件を有利に取り決めることができる可能性が高まります。
別居中の生活費を請求できる
弁護士に依頼すると、別居中の生活費を請求できる可能性が高いです。
モラハラによる精神的な苦痛が続くときには、まずは別居して、安全な環境で心身を回復させることが重要です。
しかし、別居するためには費用がかかってしまうため、不安になる方も少なくないでしょう。
別居中には、収入の多い配偶者に対して生活費の一部として婚姻費用を請求できます。
これは法律で認められた権利であり、家庭裁判所の算定表によって金額を算出することができます。
弁護士であれば、婚姻費用の請求手続きや調停の申立て等についてサポートが可能です。
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モラハラ離婚でかかる弁護士費用の相場はいくら?
モラハラによる離婚でかかる弁護士費用の相場は、30万~60万円程度になることが多いです。
離婚問題の交渉を弁護士に任せる場合、着手金・成功報酬・実費などの費用がかかります。
協議離婚を弁護士に相談・依頼した場合の弁護士費用相場 ※税込 | ||
---|---|---|
相談料 | 弁護士に法律相談する際に必要な費用 | 30分あたり5500円~ |
着手金 | 弁護士に依頼する際に最初に支払う費用 | 20万~50万円程度 |
成功報酬 | 依頼した問題が解決したときに支払う費用 | 20万~50万円程度 |
実費 | 手続きのために実際にかかった費用 | 弁護士の交通費、宿泊費、通信費など |
このほか、慰謝料や財産分与などが得られた場合には経済的利益の10~20%程度の成功報酬が発生することが多く、調停や裁判に発展するとさらに高額な弁護士費用が必要になります。
詳しくは以下ページより「離婚について弁護士に依頼する際の弁護士費用」をご参考ください。
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モラハラ離婚の弁護士費用を抑える方法
モラハラ離婚の弁護士費用を抑える方法として、主に以下の4つが挙げられます。
- 早い段階で弁護士に依頼する
- 複数の弁護士事務所から見積もりを取る
- 弁護士事務所の無料相談を利用する
- 法テラスを利用する
これらの方法について、次項より解説します。
早い段階で弁護士に依頼する
離婚について話し合いを始めた段階で、できるだけ早く弁護士に相談することで、協議離婚をスムーズに進められ、結果として弁護士費用を抑えられる可能性があります。
離婚調停や裁判に発展すると、手続きが複雑になり、費用も高くなってしまうことが多いため、早い段階で弁護士のサポートを受けて、話し合いで解決を目指すことが費用面でも安心です。
複数の弁護士事務所から見積もりを取る
複数の弁護士事務所に見積もりを依頼して、費用や対応内容を比較してから依頼すれば、弁護士費用を抑えられる可能性があります。
モラハラによって離婚を考えるときに、弁護士費用は事務所によって異なります。
初回相談無料の事務所もあるため、複数の事務所に相談すれば、自分の予算や希望に合った弁護士を見つけやすくなります。
費用だけでなく、弁護士との相性なども、相談しながら見極めましょう。
弁護士事務所の無料相談を利用する
数ある弁護士事務所のなかには、初回相談を無料としている事務所があります。
30分~1時間の時間制限が設けられていることが多く、市区町村の無料法律相談よりも踏み込んだアドバイスをもらえる可能性があります。
弁護士への依頼を前提に、弁護士の人柄や能力、自分との相性を知りたいときにおすすめの方法です。
私たち弁護士法人ALGでは、ご来所による30分無料相談を実施しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
法テラスを利用する
法テラスとは、法律に関するトラブルを解決するために、国によって設立された相談窓口のことです。
一定の要件を満たせば、ひとつの問題につき3回まで弁護士による無料法律相談が利用できます。
また、経済的に余裕がない方は収入要件などを満たせば、弁護士費用の立て替え制度を利用して、毎月分割返済で弁護士に依頼することも可能です。
法テラスを利用する際の注意点
- 法テラスを利用するには、収入などの一定の要件を満たす必要がある
- 弁護士が任意で選ばれるため、モラハラ離婚に精通した弁護士が担当になるとは限らない
モラハラ問題に強い弁護士の選び方
配偶者のモラハラについて弁護士に依頼するときは、モラハラ問題に強い弁護士を選ぶ必要があります。
弁護士にも得意分野があるので、誰でも良いわけではありません。
モラハラ問題に強い弁護士の選び方のポイントとして、主に以下の4つが挙げられます。
- モラハラ問題の対応実績が豊富
- 親身に話を聞いてくれる
- 自分と相性が合うと感じられる
- 弁護士費用についてしっかり説明してくれる
これらのポイントについて、次項より解説します。
モラハラ問題の対応実績が豊富
離婚問題の相談件数や、モラハラ問題の解決実績が豊富な弁護士を選びましょう。
モラハラ問題の経験が豊富な弁護士であれば、具体的な解決策を提案してもらえるので、より円滑な問題解決が期待できます。
- 解決実績を弁護士事務所のウェブサイトで確認する
- ご自身の状況と類似した解決実績があるか、相談時に直接聞いてみる
などの方法で、モラハラ問題の対応実績を確認しましょう。
このとき、解決方法やその結果を確認しておくと、離婚成立や慰謝料獲得の見通しが立てやすくなります。
親身に話を聞いてくれる
配偶者のモラハラや離婚の悩みについて親身に話を聞いてくれる弁護士を選びましょう。
「話をさえぎられて、相談がしにくい」
「結論を急いで、望まない解決策を強引に進めようとする」
など、自分の気持ちを汲み取ってもらえないと感じる弁護士相手では信頼関係が築けずに、かえってストレスになってしまいます。
無料相談などで実際にやり取りをして、話しやすさや話しを聞く姿勢を確認し、自分の味方になってくれそうな弁護士かを見極めることが大切です。
自分と相性が合うと感じられる
やり取りをしてみて、自分に合うと感じられる弁護士を選びましょう。
配偶者のモラハラによって大きな精神的苦痛・ストレスを抱えている被害者の方にとって、弁護士との相性は問題を解決するうえで重要なポイントになります。
「専門用語ばかりで説明がわかりにくい」
「話しかけにくい」
など、弁護士とのやり取りがスムーズに行えなければ問題解決に支障をきたすおそれがあります。
弁護士費用についてしっかり説明してくれる
依頼する前に、弁護士費用についてしっかり説明してくれる弁護士を選びましょう。
弁護士費用は、依頼する弁護士事務所によって異なるうえ、料金体系が複雑なことも少なくありません。
事前の弁護士費用への説明が十分でないと、予想外の費用が発生し、トラブルになる可能性があります。
離婚問題やモラハラ問題に詳しい弁護士であれば、相談いただいた段階でおおよその費用を予測できます。
費用倒れなどのリスクも含め、弁護士費用について事前に説明してくれる弁護士だと安心です。
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モラハラ離婚に関する弁護士法人ALGの解決事例
モラハラを繰り返す夫から適切な婚姻費用と財産分与を得て離婚した事例
事案の概要
夫から収入が低いことを馬鹿にされる等のモラハラを受け、離婚を前提にした別居を検討していたご依頼者様よりご相談いただき、婚姻費用を請求・受領しながら離婚条件を協議できると知り、婚姻費用の請求と離婚協議について弁護士にご依頼いただいた事案です。
弁護士の活動
ご依頼者様は早期解決に重きを置いていたため、担当弁護士はあえて慰謝料は請求せず、別居中の婚姻費用と財産分与に争点を限定しました。
夫が協議に応じないことを想定し、調停手続きで解決をはかるべく審判や裁判も辞さない態度で対応しました。
結果
子供の習い事を含めた婚姻費用の金額を早期に取り決めることができ、財産分与についてはご依頼前の提示額(300万円程度)から、不動産以外の婚姻中に形成された財産を含めた計2000万円以上の財産分与を比較的短期間で回収する内容で合意し、離婚が成立しました。
離婚拒否のモラハラ夫と離婚を成立させ、財産分与と養育費を獲得した事例
事案の概要
夫からの心ない発言などのモラハラを数年にわたって受け続けたことが原因で、離婚を前提に別居を開始していたご依頼者様より、養育費に関する話し合いの進め方に不安を感じて当法人にご相談いただいたという事案です。
弁護士の活動
夫は子供に会えなくなるのが嫌で離婚自体を拒否していたため、子供に会う機会を確保し、そのための取り決めを提案したところ、離婚自体に応じてもらうことができました。
また、子供が3人いることや、ご依頼者様が長年専業主婦であったことを考慮し、今後の生活のために養育費や財産分与を適正に確保する必要があると考え、算定表に従った養育費の請求と、相手に提出を求めた収入資料および財産資料に基づいた財産分与の請求をしました。
結果
養育費として約15万円、財産分与として約700万円の支払いで合意し、離婚が成立しました。
モラハラに関するお悩みで弁護士をお探しの方からよくある質問
モラハラ離婚を弁護士なしで成立させることは可能ですか?
弁護士なしでもモラハラ離婚を成立させることは可能ですが、弁護士に依頼するのがおすすめです。
モラハラをする配偶者とは、そもそも話し合うことすら難しい場合が多く、当事者だけで解決しようとすれば、モラハラ配偶者に誘導されて不利な条件で離婚が成立してしまうリスクが高くなります。
また、弁護士がいないと、以下のような手続きをすべてご自身で行わなければなりません。
- モラハラ配偶者との交渉や、調停・裁判の手続き
- モラハラや離婚条件に関する証拠・資料の収集
- 別居や離婚後の生活環境など、離婚に向けた事前準備
これらの手続きには法的な知識も必要になるため、ご自身で離婚を成立させられるかについては慎重に判断しましょう。
モラハラを弁護士へ無料相談する際に準備すべきものはありますか?
配偶者のモラハラを弁護士へ無料相談する際に準備するものとして、主に以下のようなものが挙げられます。
- 身分証明書、印鑑
- モラハラの証拠や相談内容をまとめたメモ
- 財産の一覧表や源泉徴収票など
モラハラの証拠や相談内容をまとめたメモがあることで、限られた相談時間内でも弁護士が具体的な解決策を提案しやすくなるため、できるだけ準備しておくことをおすすめします。
また、財産分与や養育費などの離婚条件についても相談する場合には、財産の一覧表や、夫婦の収入を示す源泉徴収票などの資料も準備しておきましょう。
モラハラを弁護士に相談するタイミングはいつですか?
配偶者のモラハラについて弁護士に相談するタイミングは、モラハラが理由で離婚を考え、別居や離婚を切り出す前とモラハラ被害者かもしれないと疑いを感じたときです。
早めの段階で弁護士に相談することで、ご自身の安全を確保しながら証拠を集めるなど、離婚や慰謝料請求を有利に進めるための準備を行うことができます。
弁護士という心強い味方がいることで、不安が軽くなる可能性もあります。おひとりで悩みを抱え込む前に弁護士へ相談してみましょう。
モラハラ問題で弁護士をお探しの方は弁護士法人ALGへご相談ください!
モラハラ夫や妻の言動について「自分が悪い」と思い込んで我慢していませんか?
モラハラの恐怖や不安から正常な判断ができていない方も多いので、配偶者の言動に対して「もしかしてモラハラ?」と感じたら、まずは弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士法人ALGでは、これまでに多くのモラハラ被害者の方の味方となって問題解決に尽力してきました。
無料相談も行っていますので、配偶者の言動について悩まれている方、モラハラを理由に離婚や慰謝料を請求できるか悩まれている方は、不安や疑問に感じていることをおひとりで抱え込まず、私たちにご相談ください。
離婚のご相談受付
来所法律相談30分無料
※事案により無料法律相談に対応できない場合がございます。※法律相談は、受付予約後となりますので、直接弁護士にはお繋ぎできません。 ※国際案件の相談に関しましては別途こちらをご覧ください。

保有資格 弁護士(福岡県弁護士会所属・登録番号:41560)