※インタビュー内容は取材当時のものになります。
大学では法学部で民法全般を学び、その後は医療福祉業界専門の人材紹介会社で営業をしていました。その間およそ5年、医療福祉関係や法律関係への興味はずっと抱いており、どちらも融合した仕事を考えていました。そんな時に、医学博士弁護士が複数名所属して医療事件に注力しているという特異性もありながら、企業法務に強いという評判のあるALGを知り、興味を持ちました。また、事務局は部署が分けられていることから、担当分野の専門性を高められるのではないかと魅力に感じました。
企業法務を担当しています。労務問題、企業間トラブル・対顧客トラブルの交渉や訴訟など、多岐に渡る案件に携わっています。通知書や訴状、証拠書類の作成や、裁判所等での手続きを行ったり、現場で調査を行うこともあります。雇われの身である自分の立場から、使用者(企業)側の立場になって物事を考えたり対応を行うことは、時として難しく感じることもありますが、新たな角度から捉えることができ、非常に学びが多いです。また、対応業種が絞られていない点も魅力の一つです。それぞれの業界の知識を得ることができて面白いです。
事務職の経験がなかった私にとって、電話対応以外のすべての業務が初めての経験でした。加えて、法律事務所ならではの、住民票や戸籍の請求、裁判所に出向いての訴訟及び強制執行手続きなど、他業界の事務職ではふれることのない、専門性の高い事務業務の経験をすることができています。
また、誰かと一緒に組んで仕事をした経験がなかったため、最初は弁護士、受付との連携の難しさを感じていましたが、今では連携することによる効率の良さや、適材適所の良さを実感しています。
和気あいあいとした雰囲気です。事務局は部署分けがされているものの、部署に関係なく来客対応や電話対応は各々が接客的に行います。休憩時間にはお菓子をシェアしたりと、ちょっとしたコミュニケーションが自然にとれていることが、円滑な業務連携に繋がっているように思います。
また、弁護士、事務局全員での懇親会が年に2回あり、さらに仲を深められる良い機会にも恵まれています。
チームワーク力が強いと感じています。企業法務の特性上、同じ企業から複数の案件の依頼をいただくことも多く、事務局、弁護士共に複数名で該当企業の対応を行います。その際、お互いの案件の進捗状況を気にかけており、担当案件のことでなくても、依頼企業からの連絡に対応することができています。また、現場へ出向く業務が比較的多い部署ではありますが、留守にしていてもフォローをし合える環境が整っており、助け合い精神で溢れています。
弁護士との距離が近いことです。資格者と無資格者という区分けがハッキリされている縦の関係性をイメージしていましたが、そのようなことはなく、二人三脚という表現がピッタリ当てはまるような感覚です。どの先生も、決して偉そうにすることなく、目線を合わせて一緒に目の前の案件に対して向き合う姿勢で居てくださいます。お陰様で、良い意味で遠慮なく意見を述べ合うことができるような環境です。時には、雑談を楽しむこともあるくらい、身近な距離感で日々過ごしています。
定時で退勤することができるよう心がけて業務を行っています。基本的に残業を強要されることはありませんが、”定時がきたから明日でいいや”という妥協はしたくないため、時間配分などを考えています。また、有給休暇を取得する際は、休暇中に仕事のことを気にしなくて良いよう、事前に必要な対応を済ませ、部署のメンバーへ必ず共有を行うことで、休暇は思い切り休みを満喫することにしています。
先生が仕事を進めやすいように動くことです。資料の収集や、書類を見やすく整理し必要箇所のマーキングをしておくなど事務的なことはもちろんです。加えて、お客様からの連絡に対するレスポンスの速さや、こまめに進捗状況を報告することも意識しています。こうすることで、お客様からの信頼や安心を得ていくことができ、必要な情報や資料の提供を依頼した際などもスムーズに行っていただけたりと、仕事を進めやすい土壌が整います。この土壌を保つことが、円滑な業務進行に繋がると考えます。
違法駐車車両の撤去依頼です。本件は、お客様の所有地に長期間大型トラックが駐車されているため、撤去してほしいという依頼でした。現地の状況確認を行い、運輸局にて車両の所有者を特定し、適正な処分を行い、無事に解決に至りました。簡単な流れのように感じますが、手続などは複雑で、まさに見えない相手への対応という状況でした。このように個人ではどのように対応して良いかわからない、と途方にくれておられる状況だったからこそ、依頼したことへの価値を見出していただけ、解決に至ったことへの感動が増すのだと思います。
好きなことに携わりながら、色んな刺激を受けられる環境で毎日仕事ができることです。先生へ質問をすると書籍や資料を示しながら、私にも分かるよう説明していただくこともあり、仕事への意欲や学習意欲がさらに掻き立てられます。また、担当している案件以外の情報も耳に入ってくるため、知見がどんどん広がっていることを実感します。これは、ALGが「総合病院型」の法律事務所で、幅広い分野を取り扱い、高い専門性を持って対応しているからこそ得られるものです。
私は、100社近くある顧問企業の事務を担当しており、毎月の顧問料の請求管理や、年賀状・暑中見舞いの手配を行っています。最初は顧問企業の数の多さに圧倒され、各々の担当弁護士や相談状況も分からず混乱していました。顧問企業には担当が就いているため、担当へ話を聞いてみたり、積極的に情報共有を受けたりとすることで、各企業の特性等が段々とわかるようになり、対応時に気をつけるべきポイントを使い分けられるようになりました。
基本的に決まっているルーティンは、朝のメールチェックと、お昼前に届く郵便物の確認と対応くらいです。担当している案件の進捗状況によって日々スケジュールが変わるというのが実情です。想定外のことがよく起こるため、先生に指示を仰ぎつつ自分でも優先順位や対応方法を考え、スケジュールの組み直しを繰り返しながら、日々の業務を行っています。これは個人的なルーティンですが、終業時刻5分前は、必ず一日を振り返り、明日の予定確認とタスクのリストアップを行うようにしています。
来月でALGに入所してちょうど1年が経ちます。依頼を受けた案件の大まかな進め方をようやく理解できるようになってきた頃です。しかし、まだ担当案件の管理が上手くできておらず、案件に追われているのが現状です。今後は動き方やスケジュールを先取って考えていけるようになろうと奮闘しています。また、特定分野に限りますが、通知書や訴状の起案を行ってきました。さらに知識をつけて起案できる範囲を広げることが目標です。そのために、法律知識を蓄え続けていこうという心意気です。
お客様への対応面において、傾聴力や思いやりの心を持っていることです。ALGを訪れるお客様は、トラブルを抱えて不安な気持ちでいっぱいの方ばかりです。弁護士と話すことに緊張感を持つ方も多いです。そこで、弁護士との橋渡し役である事務局が、お客様の心情を汲み取り、理解を示すことで、ご依頼案件を円滑に進めることができると感じています。
また、お客様とは電話でお話をすることも多く、表情の見えない状態でのやり取りが続きます。そのため、明るさや元気の良さも重要だと考えます。
事務局が事務所の外でも活躍することができることです。私は、建物明渡の強制執行の現場への立会いや、現地調査の実施など、現場へ出向く経験が新鮮でした。特に、強制執行現場の立会いは、実務面で唯一関われる貴重な場だといっても過言ではありません。こういった関与までできるのはALGだからこそだと思います。